60歳 純資産5000万円 大丈夫?2020/11/10

(図1
図1
子育てがほぼ終わり、定年退職の頃になりますと、家計のバランスシートがこんな感じになっている方が少なからずいらっしゃると思います。

養育費にお金を回せるよう、住宅ローンの完済年齢を遅くして、「ああ、何とかここまではやって来れたなぁ」なんて思っている頃かもしれません。

「純資産5000万円ですね、老後も安心ですね!」
なんて思われるでしょうか? 

「定年後の収入を考えた場合、残1000万円のローン支払いはきつくないですか?」

という風に思われるでしょうか?

「自宅」という「固定資産」は、「明日の生活費」を稼いでくれません。

これを次の様に「資産の組み替え」をしたらどうでしょうか?

(図2
図2
上の図1のバランスシートにあった5500万円の自宅は売却し、新たに3000万円の自宅へ買い替えしました。

残1000万円のローンは売却時に一括返済したので、もうB/S上には存在しません。
これにより、現金は2000万円になりました。

 

1000万円のローン残債が無くなり、手元現金が500万円⇒2000万円に増えました。

上の図1と下の図2、2つのバランスシートですが、貴方ならどちらを選択しますか?

旧自宅と新居とは、都心⇒郊外であったり、戸建⇒マンションであったり、広い戸建⇒狭い戸建だったり、色々なケースがあると思いますが

「子供は巣立った」「毎日都心に通わなくなった」「リゾート地に住みたかった」

自宅の資産価値が5500万円⇒3000万円になったとしても、

特に生活が不便になることがないのであれば、下の図2のバランスシートの方が、

心に余裕を持って生活できそうな気がします。